中国留学情報

vol.041 総まとめ篇2

「北京語を勉強するので北京に留学する」
「標準語がキレイなので北京」
「訛りがないほうが良いので東北」

これ、微妙です。



まず、

「北京語は標準語ではありません」



北京語とは北京の方言のことです。

日本で例えていうならば、
江戸っ子のべらんめぇ口調と、
日本の標準語が違うのと同じです。


ですから、
標準語であることを理由に北京を選ぶのは、
まったくの間違いです。



「普通話は北京語がベースなのでは?」

それも違います。



普通話が北京発音をベースにしているのは事実です。
ですがそれは、北京語の発音ではありません。
「北京官話」という官僚言葉がベースです。
北京の一般庶民の発音がベースではありません。



また、「訛り」
これも微妙なんですよね。


まず、東北3省すべてが訛りなしではありません。
例えば日本人に人気の大連ですが、
猛烈に訛りがあります。

本当に訛りがないのは、私の知る限り、
ハルビンと長春くらいです。
それでもer化音はけっこう耳につきますが。



逆に言うと、
9割以上の中国人は訛ってるわけです。

で、
訛った中国人同士で会話が成り立ってるんです。


私は大学取材でよく夜行列車で移動するんですが、
例えば武漢発成都行きの列車だと、
車内は湖北人と四川人ばかりです。
その両者が普通に会話を交わしています。

そこに出張中の北京人が加わり、
旅行中の上海人も首を突っ込む。

湖北、四川、北京、上海
4ヶ国語ならぬ、4訛り会話が成り立つんです。
これが現場の現実です。



ましてや、留学生を教える教師は、
間違いなく標準的な普通話を話します。
キャンパス内の大学生は若い世代ですので、
彼らもそんなにひどい訛りではありません。



少々訛っても通じるのが中国語です。
キレイな標準語圏であることが
悪いという意味ではありません。
ですが、留学先選びの条件としては、
間違いなく優先順位は下位です。




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【今週のまとめ】
1) 北京語は標準語ではない
2) 中国全土どこでも訛っている
3) 訛っていても中国語は通じる
4) 訛りのあるなしは重点条件ではない
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